材料物性研究室
荒木 秀明(あらき ひであき)
職名: | 教授 |
---|---|
学位: | 博士(工学) |
役職: | 3年担任 |
最終学歴: | |
研究分野: | 化合物半導体,応用物理学 |
所属学会: | 応用物理学会,日本物理学会,電気化学会 |
主な担当教科: | 物理学ⅠA,ⅠB,ⅡA,物質工学実験,他 |
研究分野に関する キーワード: |
化合物薄膜太陽電池, パラジウム-水素系の低温物性 |
E-mail: | h-araki(後に@nagaoka-ct.ac.jpをつけてください) |
研究室概要
本研究室では,「エネルギー関連材料の物性とその応用」をテーマに研究を行っています。これまで化合物半導体薄膜を用いた太陽電池の作製,半導体単結晶の育成,水素吸蔵合金中の水素の低温物性といったエネルギー材料に関するテーマに取り組んできました。材料のもつ物性を把握し,最適な作製プロセスを確立することで,高効率で安価な化合物系薄膜太陽電池の創出など世界的なエネルギー問題への貢献を目指しています。
研究テーマ
硫化物半導体薄膜の作製と薄膜太陽電池への応用
Cu2ZnSnS4 (CZTS),Cu2ZnGeS4 (CZGS) ,Cu2SnS3 (CTS),Cu2GeS3 (CGS),Cu2Sn1-xGexS3 (CTGS),Cu2Sn1-xSixS3 (CTSS),Ag2SnS3 (ATS),Cu1-xAgxSnS3 (CATS),SnS系薄膜太陽電池の作製に関する研究
非真空プロセスによる薄膜太陽電池の作製
CH3NH3PbI3 (MAPbI3)ペロブスカイト太陽電池,BiI3塗布型太陽電池,めっき・硫化法によるCZTS, CTS薄膜太陽電池の作製に関する研究
溶融法や気相輸送法,ブリッジマン法を用いた化合物半導体等の新奇材料の合成および単結晶育成
Cu2ZnSnS4,Cu2SnS3,Cu2GeS3,Cu2Sn1-xGexS3,Cu2Sn1-xSixS3,バルク結晶,単結晶の作製と物性評価に関する研究
低温の比熱や電気伝導度の測定による金属中の水素に関する研究
Pd-H/D系の比熱及び電気抵抗率の測定
研究業績(外部ページ参照)
研究室の活動
試料作製と同時にその物性の測定を行いますが,実験をする中でいろいろなこと(知識だけでなく,研究のルールやマナーなども含め)を勉強してもらいたいと思います。また測定した結果を理解するために,たくさん論文を読んでもらわなくてはいけませんし,物理や物理化学を勉強してもらわないといけません。論文・物化はちょっと…という人も必要に迫られるとできるようになったりするものです。この機会に研究室のみんなで一緒に勉強していきましょう。また,他研究室・大学との共同研究も行っていますので,研究をやるからには結果に対して責任を持って,常に報告と議論をしながら進めて行ってもらいたいと思っています。
研究室の目標
「成果発表」 5年生は,国内学会発表を目指しましょう。専攻科生は,国際会議での発表・学術雑誌での公表を目指しています。
目標に向かって努力する中で,責任をもってやり遂げることや諦めず努力することの大切さなど,単に知識だけではなく,様々なものを身に付けてもらいたいと思います。
研究室のルール
- 研究は個人ではなくチームで行っています。
- 挨拶は自分から。
- 良い結果は,きれいな環境から。
- 研究は楽しく行い,装置・試料を大切にしましょう。
- 研究者として正しいことをしていますか?
- 報告,連絡,相談を心がけましょう。
- 成果を社会へ還元できるよう努力しましょう。
- 心身ともに無理しない。