日本菌学会会報論文賞を受賞!
2024年6月3日(月)
日本菌学会会報第63巻2号(2022年)に掲載された下記の論文が日本菌学会会報論文賞に選ばれました.2024年度日本菌学会第68回大会(八戸)での受賞式(5月18日)にて,日本菌学会会長から,代表者の田﨑教員(物質工学科)に賞状と記念の楯が授与されました.
論文の表題と著者名
自然界から分離した黄麹菌Aspergillus oryzaeの諸性質と清酒用種麹としての適性評価
坪井 葉月・和田 侑子・小嶋 礼乃・長井 隆・田﨑 裕二
この研究は新潟県内の酒造メーカーで開発研究室長を務める長井さん(2005年3月長岡高専卒)と共同研究の形で,2018年4月より開始しました.当時,本科5年生だった小嶋さん(2019年3月卒),和田さん(2020年3月卒),坪井さん(2021年3月卒)が研究を引き継ぎながら3年間で得た研究成果を論文としてまとめました.
論文の内容は,長岡高専の校内から野生の黄麹菌(Aspergillus oryzae)を分離し,それらの黄麹菌を用いて小スケールで米麹を製造し,清酒用種麹として適性があることを確認したものです.特に,分離した菌株をAspergillus oryzaeと同定するために行った丁寧なデータ収集が評価されたようです.現在,分離した黄麹菌の実用化に向けて準備を進めています.